物語のないMONO-語り

中学生の海外生活の日々を描く

イギリスの現地校:コロナの影響でオンライン授業‐どんな感じ?

イギリスでは3月20日に学校が休校になり、私の学校はそこから春休みまでの一週間、授業がすべてオンラインで行われました。初めての経験で戸惑ったりもしたのですが色々と感心したり驚いたりしたことがあったのでそれをシェアできたらな、とおもいます。

*すべての学校でやり方は違うのでここに書いてあるのは私の学校についてです!

 

 

システム

私の学校では宿題や通知をチェックするために日頃から生徒と先生が使っているウェブサイトがあります。(テクノロジーと無縁な私はついチェックするのを忘れ、大事な通知を見ていなくてお母さんに怒られます。笑)

オンライン学校の時はその日のスケジュールや、必要な教材、他のウェブへのリンクが毎日そこで更新される、というシステムです。

すべてがこのウェブにあるので簡単で良いシステムなのですが、逆にいうとそれが動かなくなると、何もできないというデメリットにもつながってしまいます。全校生徒がいっぺんに同じサイトにログインするので一度、パンクしてしまうということがあった時は大変でした、、、(そのおかげで一日勉強しなくてよくてみんな喜んでいたというのは内緒です;))

教科&内容

教科は普段とほとんど同じですが家で一人でやるのが難しい演劇、美術、デザインテクノロジー、そして音楽は時間割には含まれていませんでした。

内容は復習ばかりかと思いきや、たくさんの教科で新しいトピック!

数学、理科と哲学は全く新しいトピックを先生が作ったパワーポイントをみて、メモを取って、問題を解く、という感じでした。(意外と分かりやすくて下手な先生に教えてもらうよりはいいかも!)国語(英語)、歴史、地理は新しいけど前のトピックと関係があって事前知識や背景を知らなくてもできるようなものでした。外国語は毎日あっていままでの復習のためのエクササイズ。

授業が終わるのはいつも通りの時間。

ここで私が特に感心したことです、、、時間割がいつもと違うこと!家だと集中力が続かないかも!というのが心配だったのですが先生たちはそんなことお見通しで、集中力が続くように通常より一つ一つの授業の時間を短くすることで長い間同じことをして飽きないようにしたり、休み時間を多めに入れたり、昼休みを普段より早めに入れてくれたのです!(腹がすいては戦はできん!うん!)そして、、、もう一つ嬉しかったのが宿題がないこと。まあ、細かく言えばあるんですけど、授業中にやったものを提出する、という物でエクストラじゃないんです:) 宿題の件は始まる前ずっと心配で、、、授業中も家でやっているからそれ自体が長ーい宿題をやっているように感じてしまいそうなのにさらに宿題があったら集中力が、、、

無駄な心配に終わってよかったです!(なんかものすごく集中力がない人みたいに聞こえるw)

先生たちは私たちがちゃんと勉強していたか確認できるし、私たちは自由時間が増えてハッピーだし、、、ウィンウィン?一石二鳥?ま、とにかく良いってことです。

 

パストーラルケア(心のケア)

これは本当にさすがだなあって思って。オンライン授業を通じて改めてこの学校すごいなって思いました。

やっぱりずっと家にいて、外に遊びに行けないし、友達にも会えないし、とストレスになってそれがもっと重大なことになってしまうかも、、、というリスクを避けるためにものすごく先生たちが考えたようです。毎日学年のトップからメールが送られてきて、そこには今日のスケジュールだけでなく歴史上、今日何が起きたか、面白いビデオ、新しい言葉とその語源、、、などがかかれています。それで少し楽しい気持ちで一日がスタートすると、休み時間の後半では新しいことに挑戦する時間、というのが設けられます。ウェブサイトに色々なオプションがあってそこから選んでトライする!という時間です。例えばフォトグラフィー、手話、野鳥の鳴き声の区別など!(この野鳥のやつが面白かった!)

そして昼食の前はエクササイズ!毎日違う運動メニューが送られてきます。昼食の後は読書の時間。午前中に結構ヘビーな授業があり、だいたい午後はリラックスした感じです。

こういうケアのおかげで全然ストレスフルじゃなかったし、集中しながらもリラックスした気持ちで勉強に取り組めました。

 

コミュニケーション

オンライン授業になる前に、先生達から説明などがあって、その時にとても明るい顔で話していたのがすごく印象的で。「自由時間が増えるからテレビ見たり、本読んだり、楽しんでくださいね!」と言われたときに先生にテレビ見な!って言われることなんてなかなかないし、なぜかうきうきしました。あ、大変な状況だけど楽しいこともしていいんだ、って。ニュースでは悲しい話ばかりだし、大変な状況なことも、家にいても勉強しなくてはいけないことも生徒は分かってるのに「勉強しろ」と言われると疲れるのでこの先生のポジティブなとらえかたと伝え方がいいな、と思いました。

週の終わりには担任の先生から楽しいメールがきて、こういう時に改めて人と人との関係、支えあいが大切で有り難く感じられるのだなと改めて思いました。

 

まとめ

大変な状況ですが、この状況だからこそ学べる事、感じられる感謝や温かさがあると私は思います。日本も緊急事態宣言がついに出て、大変な時だと思います。ポジティブな気持ちを忘れず、一緒に頑張りましょう:)