物語のないMONO-語り

中学生の海外生活の日々を描く

"withコロナ時代" イギリスの今の街中での対策とシステム-外食半額?マスクの使い方を知らない?

イギリスでは外食が出来るようになってから一か月以上がたち、今週くらいからはボーリング場などのレジャー施設が営業を再開しました。少しずつ「日常」に戻りつつあるイギリスですが、一方で緩和となると避けることができないのが感染者数の増加と、一体どこまでの増加を許容するのかの線引き。周りの国、スペインやフランスでは一歩先にこの問題に直面していて、先週の終わりごろ、イギリスの政府は水際対策を強化し、フランスから入国する場合の二週間の自宅隔離を義務付けました。その影響で私もフランスへの旅行をキャンセルに。電車は日付を変更できると言われたのですが、この状況ではいつに変更すれば安全に行けるのか全く分からない状況です。日本への一時帰国も同じ状況で、もともとは春に行く予定だったのですが、それを夏に変え、さらに冬に変え、、、と先が読めない中、延期続きです。

不安と疑問は世界共通ですが、対策やシステムは国によってずいぶん違うようです。私は日本のニュースを見ていてGOtoキャンペーンなど色々な日本の対策を知れて興味深かったので、今住んでいるイギリスで行われている対策や、街中の様子を皆さんにシェア出来ればな、と思います。

 

 

"Eat Out to Help Out" 「外食で助けようキャンペーン」で外食が半額!?

政府がおこなっているキャンペーンで、コロナの影響で大変な状況にある飲食業を助けようというキャンペーンです。月、火、水曜日の、認定されている店での外食が対象で、アルコール以外の一人ずつの食事料金が£10まで半額になる、という内容です。もちろんその値引きになった分は政府が負担。コロナ感染への恐怖で外食から遠のいている人たちに感染対策がしっかりされている店で外食を楽しんでもらい、同時に飲食店の経済が再び回るようにしようという考えです。

これが本当に良いシステムで、外食をしようという気持ちも上がりますし、旅行の時アパートではなくホテルに泊まると、毎日外食になってしまうので月火水だけでも半額になると食事代がかなり浮きます。

 

1/3の確率でマスクのつけ方間違えている、、、

日本は特に冬など、マスクをつけることが習慣になっているので、コロナでマスクをつけろと言われてもあまり戸惑いませんでしたが、外国では普段マスクは重度の感染症、または重い病気を持っている人がつけるもの、という認識なので初めてマスクをつけた、という人も少なくはありませんでした。慣れていないためか、怖い架空未来の映画で出てきそうなかなりごついマスクをしている人もいます。大は小を兼ねる、慎重な分には良いのですが、困るのは逆の場合。間違ったマスクのつけ方をしている人です。これがかなりの確率で、街中を見ると、三人に一人は鼻がマスクから完全に出ています。あくびをしてマスクがずれて鼻が少し見えちゃった、という程度のものではなく、完全に、意図的にその鼻たちは飛び出しています。(Google Map の外国語のレストランレビューの翻訳風w 分かる人は分かる)たぶん喋るときに使うのは口だからそこからしか飛沫は出たり、入ったりしないと思っているのでしょう。こっちからしたら、少し滑稽な姿です、、、

 

「待つべきか、待たぬべきか、それが問題だ。」-偽シェイクスピア

ほとんどどのお店も、一度に入れる最大人数が決まっていて、店の入り口に立っている人が人数を数えながら制限しているので人気の店や、小さい店だと入るために店の前に並んでいる人の列ができます。絶対に入りたい店は躊躇せず並ぶのですが、問題は並んでいなかったら入りたいけど並ぶほどではない店や、中に気に入ったものがあるかどうか分からないけど少し気になる店。そのもしかしたら好きかもしれない店のためにいつ入れるか分からないのに並ぶのか、というちょっとしたジレンマに遭遇するわけです。ショッピングモールに行ったり、ウインドウショッピングをしたりするのも、前よりは気軽ではなくなったようです。

 

ハンドサニタイザー恐怖症w

飲食店やお店、ホテルの入り口に必ず置いてあるのがハンドサニタイザー、手の消毒液です。普通だったら手がきれいになって、すっきりできるものなのですが何故かこっちでは1/4の確率でヌメヌメした液体石鹸のような物体が出てくるのです。ものによれば実際に軽く泡立つものも、、、ヌメヌメして、全然乾かないのでなんだか気持ちが悪くなってきます、、、

この前泊まったホテルでは、手をかざすだけで自動で除菌液が出てくるものが置いてあったのですが、その機械が一度に三度分くらいの量の除菌液を出すんです。しかもヌメヌメのやつを。二回目くらいからそれが恐ろしくて、手をかざすのを毎回躊躇しました。街中でもハズレ多めのロシアンルーレットみたいで、消毒液一つで一喜一憂します、、、

 

まとめ

感染者が減ったと思い、少しでも規制を緩和するとまた感染者が増えて、、、いつまでも消える兆しを見せないこの手強いウイルス。毎日不安と戸惑いの日々だと思いますが、面倒くさい感染予防をゲームのように捉えてみたり、ちょっとした面白い変化や風景を探してみたり、少しでも前向きな気持ちになれる時間を作ることが出来たらこのイヤミで意地悪な、人の不幸を見たいウイルスも手ごたえを感じられなくなり、飽きてくれるんではないでしょうか。そう願います。

各国で対策や状況が違っても、戦っている相手と、守りたいもの、戦う心と、守りたい気持ち、は同じだと思います。見えない敵には見えない武器、心の力で戦えばいい、なんてただの綺麗ごとでしょうか?でもたまにはそんな綺麗ごとが世界を守ってみてもいいんじゃないかな。